こんにちわ!
5月25日の京都新聞で取り上げられた記事によりますと
京都市内の伝統的な街並みを形成する建築様式のひとつに
「トンネル路地」があります!
その他には「虫籠窓」「火袋」「京格子」「犬矢来」などが
ありますね!
「トンネル路地」とは町家の1階部分が通ってるのが特徴で
町家が隙間なく並ぶ京都独自の街並みを構成する重要な要素で
他の都市にはあまり見られない建築構成です。
今回、路地と建物の所有者がそれぞれ違う物件で保全の在り方
を巡る問題が生じています。
2017年路地所有者が建物所有者に対して路地を覆っている
建物部分の撤去を求める訴訟を京都地裁に起こしました。
京都地裁、大阪高裁では路地所有者の主張を認め、建物所有者は
これを不服として最高裁に上告しましたが、2021年5月14日付で
上告を棄却しました。
京都市の美観地区では建物外観が変わる改修を行う場合は京都市へ
認定申請を必要とするなど景観保全の規制がかかっています。
今回の裁判では所有権が優先された判決で、このままでは京都
独自の景観がなくなる恐れがあります。
微力ながら京町家の保全を願う当社としては双方の所有者に
景観の価値を認識していただき、経済合理性だけで不動産取引を
行うことに心配しております。